はじめに

2016年11月、人生で初めて妊娠をした。

妊娠するまでは、仕事が楽しくて、

「出産後もすぐに子供を預けてバリバリ働くぞ!」

と思っていた。

 

しかし、妊娠5ヶ月。

日々大きくなり、その存在を主張するお腹を撫でては、

言いようのない不安が襲ってくるようになった。

上手く言葉にできない感情。

「自分が本当はどうしたいのか」がサッパリわからなくなってしまった。

 

仕事においても、子育てにおいても。

"自分が"本当はどうしたいのか。

 

その不安は、あるきっかけで急に言語化する。

言語化し、人前で話をしたときに、どうにも涙が止まらなくなってしまった。

 

ひとつわかったことは、

小さい頃から悲しさの感情の処理をひとりでしてきたことで、

処理した(と思っていた)感情を言語化しないままに押し込めてしまっていたということ。

そんなことを続けていたので、自分の感情が全くわからなくなってしまったこと。

 

自分の感情がわからないということは、

心から嬉しいことも、心から嫌なことも、

やりたいことも、やりたくないことも、

全然わからないまま、

ただやみくもにへとへとになるまで走り続けているということ。

 

「生きづらさ」など、自分には無縁の話だと思っていた。

志を持ち、やりたいことに一直線で向かっているとばかり思っていた。

ただ、涙の果てに出てきた願いは、

 

「生まれてくる子供には、自分のような悲しい想いだけはさせたくない」

 

これだけだった。

 

 

出産まで残り5ヶ月。

こうして文章にすることで、自分の過去の感情を迎えに行き、昇華をさせようと思う。

そして、自分の人生の主権を自分に取り戻したい。

心の自立をしたい。

 

もしかしたら出産までには間に合わないかもしれないけれど、

それが今一番「やりたいこと」だから。