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弟のこと

弟は、私と正反対に見える人生を生きていると思う。

 

①「やりたいこと」をやっている。

彼はサッカーが好きで、「サッカーをやりたい」と言ってずっとそれを楽しんでやってきた。

習い事はスイミングに通っていたきり。

私のように「別にやりたくないこと」に対して「やりたい」と言うことがなかった。

お年玉で好きなゲームを買って、雑貨で自分好みの部屋にして過ごしていた。

勉強はあまり好きではなかったのだろう、全然していなかった。

弟と自分を比較することで、「学がある、自立している」とちっぽけなプライドを守っていた。

 

②地元の友達が多い

サッカーの仲間、クラスメイトと、彼は地元にとても友達が多い。

私は進学、就職、結婚と移住をすることを選択してきたが、今「いつでも連絡しても大丈夫」だと思える友人は、地元の2人だけだ。

親密な関係を作ることを拒んできたからだ。

相談できる友人、愚痴が言える友人がいることが羨ましい。

 

③しっかり親に反抗してきた

私は思春期に目に見えて親に反抗することがなかった(そもそも先だった安心感がないので、反抗のしようがない)。

反抗期がないのは、自立しているからだと思っていた。

弟は明らかにわかる形で反抗期を迎えていた。

「私はこんなに苦しいのに」と言う気持ちを、やはり「反抗しないできた姉」という捉え方で押さえていたのだと思う。

 

④実家の世話になっている

私立の短大を出た彼は、実家に戻って就職した。

家賃を入れるわけでもなく、親から借金をして車を買っていることに、無性に腹が立った。

なぜ自分は自立して親の世話になっていないのに、弟は恩恵を受けているのだ?!と思っていた。

 

彼は悪いことはひとつもしていないのだけれど、何かと彼に対して腹を立て、「自分は正しいのだ」と思おうとしていた。