陰口
「空気読めないよね」
「自分のことしか考えていない」
人に陰口を言われたとき、小ばかにされたとき、自分の全てを否定された気分になった。
私のこと、何も知らないのに、なんでそんなことを言うのだろうかと悲しくなった。
陰口を言っている人の周囲の人も、一緒に言っているのだろうという想像が働き、その場に行くのが苦しくなった。
なるべく自分から関わることをやめた。
でもその場に行かなければならない。
顔を見るだけで嫌な気持ちを思い出してしまう。
自分は相手の悪口を言うものか!と思うと、「別に気にしてないし」と自分に強がるようになる。辛い感情は心の奥に押し込められる。
奥にあるものが、毒のように自分を苦しめる。
酷いときは胃潰瘍になった。
いつも孤立のきっかけは、陰口を聞いてからだ。
自分から引くようにフェードアウトする。
「仲間」になれず寂しかった。
常に「自分の何がいけなかったのか」を考えた。
非はすべてこちらにあるように思い、辛かった。
本当に悪いのか、言っているだけなのか判断がつかなかったからだ。
自分を許せなかったから、相手を許せなかったんだろうなぁ。