チームが苦手

「人を見下す」ということを覚えた私は、

辛い出来事があった時、心の中で常にそうやって平常心を保とうとしていた。

 

「チームプレー」というものが苦手だった。

"認めてほしい"という気持ちが強いから、チームの連帯よりも、自分の我を通してしまう。

 

中学校の生徒会で、放送室の機材を使って文化祭のオープニングを作っていた。

エンディングを作る班もいて、彼らも放送室を使いたがっていた。

融通して放送室を使えばよかったものの、なぜか私は無性にエンディング班に放送室を貸したくなく、要望を突っぱねていた。

生徒会長が「いい加減にしてくれ」と怒り、私は「やってしまった!」と放送室を明け渡した。

それ以降、生徒会にはなんとなく居づらくなってしまい、フェードアウトするようになっていった。

 

もちろん、生徒会長は私の人間性を非難したわけではない。

行動に対して怒ったのである。

 

しかし、

怒られる=謝らなければならない=その場所での敗北、認められない

イメージが強固に固まっていた私は、

人格否定のように感じ、そこに安心感を覚えられなくなっていった。

 

今後幾度となく、同じことを繰り返しては、逃げるようになる。